“e-flat”BLOG
e-flat東平です。
昨年3月に某大学別科(邦楽科長唄)を受験しました。(2020年4月のBLOG:2020/04/15「チャレンジャー」 https://east-flat.com/index.php/blog/challenger に詳細がありますので参考にしてください)
今年は、そのリベンジです。
昨年は三味線が初めてだったので、やはり底がみえてしまいました。
今回は、長唄も師範の免許をいただくまでになりましたので、もうひとつ上を目指して受験にチャレンジをします。
三味線も、どうすれば満足のいく結果につなげられるか、自分の足りない点を埋めていく対策を講じてきました。
長唄も三味線も伝統芸ですから、とても奥が深く教わることは無限にあります。三味線ならではの技量もさまざまです。
三味線と長唄の呼吸をあわせる間の取り方や調子の合わせ方には、また絶妙な技量が求められます。
知識として理解はしていても、体得しなければ試験に合格できません。昨年来、このコロナ禍のなか十分に時間を生かすことに努め、受験対策を意識したお稽古と実践トレーニングを行ってきました。
また最近、各方面のご支援で実際に長唄・三味線の演目を披露する機会にも恵まれました。
しっかりとしたコロナ対策で臨んだ会では、「一人でも多くの方々に伝統芸を身近に知っていただきたい」という主催者の想いに私も賛同して、すすんで企画演出に参加しながらお客様に楽しんでいただくプロデュースをお手伝いしました。
仕事もビジネスもそうですが、務めを果たすことは当たり前ですが、お客様に喜んでいただくためには何をしなければならないかを考える、そうした「工夫をする」動機もたいへん意義のあることだと感じています。
工夫するには知恵を使います。アイデアは、喜んでいただきたいという願いが無ければあふれ出てきません。
今回の催しは、自身の器量を上げる実線の場ではありましたが、何より披露してお客様に喜んでいただくことの充実感、そして他の演者さんの力量をあらためて目の当たりに出来たことも、たいへんうれしいことでした。
よく言われることですが、鍛錬は日々の練習だけでなく、目で見て耳で聴いて学ぶことも大切な勉強です。
会の案内で、私が某大学別科(邦楽科長唄)を受験するというアナウンスが流れました。
「おー……」という反応です。昨年、受験の段になって、周囲から 「本当にやるんですか。」「えっ、本当に受けるとは思いませんでした……」と驚きの声によく似ていました。
受験して合格することは確かに目標です。振り返れば、多くの方の理解とバクアップをいただいてきました。さまざまな支援をいただいて、あらためて受験できる場を与えられていることにも感謝をします。
受験を目標に「学んできた」一年ですが、その間のプロセスもたいへん重要だと感じています。ひとつひとつ階段をのぼる気持ちで積み上げてきた時間はとても貴重で、難しいことに挑戦をすることで目覚ましく技術が進歩していると実感できました。
さあ、あと少し。全力を出せるように、集中して頑張りましょう。
※このブログに掲載した写真は、去る2月20日に開催させていただきました「英睦会」の様子の一コマです。今度、動画でご紹介いたします。