“e-flat”BLOG
e-flat東平です。
はじめに、少しデジタルなお話をします。
みなさんは、「ミレニアル世代」と「Z世代」という言葉を聞いたことがありますか。
ミレニアル世代は、1980年から1995年の間に生まれた世代のことをいいます。 2020年に25歳から40歳を迎えた世代です。 世の中にインターネットが飛躍的に広まった時代に育ち、スマホでGoogleなどの情報検索やSNSでコミュニケーションを深めてきた世代です。
一方Z世代とは、1996年から2015年の間に生まれた世代です。デジタルが当たり前の時代に生まれてきたことから「デジタルネイティブ」とも呼ばれます。
2020年には5歳から24歳を迎え、世界全体では人口の4分の1を占めるといわれています。 これからのトレンドを創っていく世代としても注目されていて、日本では、令和のスタートと共に社会に飛び出し新しい時代を切り開く世代ともいえるでしょう。
ここでお伝えしたいことは、ミレニアル世代とZ世代といわれる世代が、私たちの社会経済にとって、とても大切な世代だということです。 人事採用の対象であったり、働く従業員、家族であったり、取引先の担当者の世代にもあたります。 かれらと、どれだけ企業や経営者がコミュニケーションをとれるか、とても大切なことです。
以前、企業PRといえば、会社案内の印刷物でした。しかし、2000年代になってホームページが当たり前になると、企業はWebサイトで独自のPRをするようになりました。
しかし、基本は「読んでもらう」ことでした。
昨年の暮れに、ある大手印刷会社の市場調査※があり、「動画を見る」実態についての記事をみつけました。抜粋すると、次のような結果が出ています。
① インターネット上で動画を見る頻度を聞くと、(n=45,843) ※図1参照
「ほぼ毎日」が38.6%と最も多く、
「2~3日に1回程度」が19.7%、
「週に1回程度」が14.8%
コメント:今やインターネット上で動画を見ることは、日常生活における習慣として定着しているといえます。
図1
② 画像・文字より動画で見たいと思うと回答した人(n=32,909)に対してその理由を聞くと、 ※図2参照
「使い方がわかりやすい」(56.6%)
「理解力が高まる」(45.8%)
「特徴・主旨が捉えやすい」(29.9%)
コメント:「文字を読まずに済む」(23.3%)、「取扱説明書を読まなくて済む」(16.3%)という回答もあり、理解にかかる時間を短縮化できる手軽さを魅力と考える人が多いことが分かります。
図2
※株式会社ONE COMPATHが運営する電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」を利用する全国の男女46,961名を対象とし、2020年11月17日(火)~12月8日(火)に、5G・動画視聴に関する意識調査を行った一部です
このアンケート調査はとても興味深く思いました。意識調査の対象がミレニアル世代とZ世代にあたることです。しかもメディアの利用者層から推察するとミレニアル世代の割合が多い中での結果だということです。
もう企業にとっては、情報を伝えたい多くの顧客、あるいは人材採用の対象に向けても、文字情報でじっくり理解を広めていく時代ではないということがわかります。
コミュニケーションツールとしては、すでに印刷物でもホームページでもなく、動画によるコミュニケーションが最も有効であるということです。Z世代を考えればなおさらです。
世の中は「よむ」から「みる」時代になりました。
これからのビジネス企業PRも「動画をみせる」「動画をつくる」ことに、もっと経営者は前向きでなければなりません。伝える相手の指向をしっかりつかんで、的確に情報を伝えることが大切です。
とはいえ、動画を見てもらう工夫や動画を制作する行程など、いろいろな課題もあります。
その課題解決の方法は、次回ご紹介したいと思います。